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利休梅 [茶花]

この時期の”茶花”として、ピンと浮かぶ物の一つとして”利休梅(りきゅうばい)”が上げられるだろか?

”梅”の白さが可憐とでも表現したい所だが……どちらかと言えば”リンゴの花”の様な感じもする堂々とした感じが、また”利休”と言う表現と相俟って特徴的な感じがする。

まぁ…意外な所では”利休梅”……明治期に中国から入ってきた、まだまだ日本ではヒヨッコの花でもある訳です。

では…”何故に利休梅?”と言うかと言えば……利休忌の頃から咲き出すから…と言う事にちなんでですね。

ハイ…(^◇^)
タグ:利休梅

茶花の難しさ [茶花]

色々と難しいのが「茶の湯」「茶道」の醍醐味であり……難点でもあるのだが…

この「茶花」は、お点前であるとか…知識・教養と言う点とも違っての難しさがある。

強いて(?)言うなれば……やはり「茶菓子」や「懐石料理」に匹敵する難しさと言う事になるだろうか……

「お点前」そのものは、その「場」に居るモノとの間合いを計る事が、”まだ許されている”とも言える訳だが……

これらの「茶菓子」「懐石料理」「茶花」(そして、一番は「茶庭」になるのでしょうが…)
に関しては、客人の目の前で作ると言う作用が難しい物であろう。
勿論、「懐石料理」などは、茶室の状況を考えて「ご飯の蒸らし加減」を調節しながらの事もある程度は可能なのだと思うが……これも、また時間・時間を見極めての勝負となる事は容易な事ではないだろう。

「茶菓子」も「懐石」も、人の口に入る…と言う点で、「味覚」や「塩梅」と言う事が、ある意味作用が出来る(プラスに働く)事が出来るのに対して…

「茶花」に関しては、「口」に入る訳では無い分、「味覚」と言うサポートの支えが無い分、より難しいものと考える事も出来るだろう。

”その会の主題”を表象する一つのシンボルとしての「花」の具合は、その時、その時で大分、違ってくるのだが……それを巧く合わせながら、「主題」に合わせた状態に持っていく……と言う事が出来れば、それは最高であろう。

利休と秀吉の朝顔の故事ではないが……「一つを残してカットし」「その一つを瑞々しいまでに輝かせる事」と言うのは、なかなかな事ではあると思う。

そう言う意味で…何度も取り上げて恐縮なのだが”ギャラリーフェイク”の藤田玲司の「縄文土器と向日葵」と言う組み合わせの妙に”賀茂水仙”ならずとも……一つの唸りを上げてみたいと想うのである。


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