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”若鮎” [懐石料理]

”若鮎”とは言っても…”茶菓子”の若鮎ではなくて”懐石”の方の”若鮎”である。

この初夏の若鮎の”美味しさ”と言うか…初々しさは、また格別のモノがある。

川魚特有の水の匂いを持つ鮎の味は、淡白ではあるが、自然の味を感じさせてくれるのに充分であろう。

しかし…鮎は、その淡白な味とは裏腹に川を上ってくる力強い魚でもある。

「年魚」「川魚」「遡上」「上品な」……と言う様々な背景を持つからこその”懐石”の一品に加わる”魚”と言う事になるのだろう。

そこは、まさに“旬”と言う言葉で表すのが適当な魚と言う事でもある。

そう言えば……”鮎”と言えば…こんな話もある。

室町幕府の管領であった「細川勝元」が”鮎”に関しては相当にうるさくて、どこの“川”で採れた魚か…と言う事を当てたと言う。

細川勝元の繊細さが窺われるエピソードでもあるが、単純に食べるだけではなくて、その他の”趣好”を楽しむと言う点でも、文化的な水準の高さを感じる所だろう。

まぁ……何かを食べて、あーだこーだの“グルメ自慢”になっては、それこその”興”がそがれる訳なので、そこは、それこその間合いが求められるのだろうが。

いずれにしても、季節の風物詩である”鮎”を楽しむ…と言う事が先ずは第一でありましょうか(w

タグ:若鮎
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